スペイン語を学習していると、「se」によって意味やニュアンスが変わる表現に多く出会います。

特に初中級〜中級(A2〜B1)では、「知っている動詞なのに、seが付いた途端に意味が分からなくなる」という場面が非常に多くなります。

そこで今回は、A2〜B1までに必ず押さえておきたい、+seでニュアンスが変化する代表的な5つの動詞を整理して解説します。

① ir / irse

ir は単純に「行く」、irse は「その場から立ち去る・いなくなる」というニュアンスになります。

irse については、目的地を加えなければ単純に「その場から立ち去る」ですが、目的地を付ければ「○○へ行くためにその場から立ち去る」のニュアンスになります。

  • Voy al trabajo.
    私は仕事に行く。
  • Me voy a casa.
    私は家に帰ります。※別れの際の頻出フレーズ。

irse は「その場所から離脱する」意識が強く、別れの場面で非常によく使われます。

② dormir / dormirse

dormir は「眠る(眠るという動作)」、dormirse は「寝入る(=入眠)」です。

  • Duermo ocho horas.
    私は8時間眠る。
  • Me dormí enseguida.
    私はすぐ寝入った。

dormirse は「眠りに入る瞬間」にフォーカスしています。

③ tomar / tomarse

tomar は「飲食する」、tomarse は「(特定の量を)飲食しきる」ニュアンスになります。

  • Tomo café.
    私はコーヒーを飲む。
  • Me tomé dos cervezas.
    私はビールを2本飲んだ。

tomarse では「量」や「完了」が強調されます。

④ llevar / llevarse

llevar は「運ぶ」、llevarse は「(その場から)持っていく・持ち去る」というニュアンスになります。

  • Llevo el libro a la oficina.
    私は本をオフィスに持って行く。
  • Jorge se llevó mi paraguas.
    ホルヘが私の傘を持って行った。

llevarse は「その場から物が無くなる」感覚が含まれます。

⑤ caer / caerse

caer は「落ちる」、caerse は「バランスを失って落ちる・転ぶ」という意味になります。

  • Las hojas caen en otoño.
    秋には葉が落ちる。
  • Me caí en la calle.
    私は道で転んだ。

caerse は事故や転倒など、主体への影響が強調されます。

まとめ

今回見てきたように、ir / dormir / tomar / llevar / caer は、se が付くことで意味が大きく変わるように見えますが、実際には動作の「捉え方」や「焦点」が変わっていると考えると理解しやすくなります。

理屈で考えるのはやや難しいので、se が付いている文を見つけた場合は「どのような意味のseなのか?」を考える癖をつけるのがおすすめです。

今回ご紹介した5つの動詞は、会話・作文・試験のすべてで頻出します。ぜひ例文ごと音読しながら、自分の中に感覚として落とし込んでみてください。

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この記事を書いた人
ヨルスペオンライン講師Take

前職の社内留学制度でペルー留学を経験し、ゼロからDELE C2 にわずか 11 ヶ月で合格。スペイン語技能検定1級合格(文部科学大臣賞)。

スペイン語教室「ヨルスペ」主宰、「ヨルスペオンライン」講師として延べ2万人以上にスペイン語を指導。

X(旧Twitter)、YouTube、Instagram、Threadsなど各種SNSでもスペイン語情報を発信中。合計フォロワー数は1.7万人以上