スペイン語で「金額・期間・時間・距離・気温」など、数値を使って量や寸法を表現したい場面は非常に多くあります。
特に、作文や記述式の試験(DELE・西検など)では、「言いたいことは合っているのに、スペイン語として少し不自然」というケースがよく見られます。その代表例の一つが、serの後に数字を置く表現です。
結論から言うと、スペイン語では数量・期間・寸法などを表すとき、原則として
ser de + 数字
という形を取るのが非常に一般的です。日本語の感覚では、この前置詞deを省略してしまいがちですが、deを入れた方が圧倒的に自然で、ネイティブらしい表現になります。
ser de+数字 が使われる代表的な場面
この表現は、特定のジャンルに限らず、さまざまな「数値情報」に使われます。以下は特に使用頻度が高いものです。
- 費用・価格
- 期間・日数
- 時間・長さ
- 距離
- 気温・数値データ
いずれも、日本語では「〜は◯◯だ」と言い切る形になるため、es 100 euros / es tres díasのように言ってしまいがちですが、スペイン語ではdeを入れるのが基本だと覚えておきましょう。
具体例で確認しよう
- El coste es de 100 euros.
費用は100ユーロだ。 - Mi viaje a Corea fue de tres días.
私の韓国への旅は3日間だった。 - Mi período de prueba es de dos meses.
私の試用期間は2ヶ月だ。 - El tiempo de duración de la película es de una hora y media.
映画の上映時間は1時間半だ。 - La temperatura máxima de ayer fue de 28 grados.
昨日の最高気温は28度だった。 - La distancia directa entre Tokio y Osaka es de aproximadamente 400 kilómetros.
東京と大阪の直線距離はおよそ400キロだ。
どの例文も共通しているのは、「主語+ser+de+具体的な数値」という構造です。この形をそのまま一つの型として覚えてしまうと、作文やスピーキングで非常に使いやすくなります。
特に、期間(〜日間・〜ヶ月)や数値データを説明する文章は、DELEや西検の記述問題で頻出です。ここでdeを落としてしまうと、意味は伝わっても「少し日本語っぽいスペイン語」になってしまいます。
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前職の社内留学制度でペルー留学を経験し、ゼロからDELE C2 にわずか 11 ヶ月で合格。スペイン語技能検定1級合格(文部科学大臣賞)。
スペイン語教室「ヨルスペ」主宰、「ヨルスペオンライン」講師として延べ2万人以上にスペイン語を指導。
X(旧Twitter)、YouTube、Instagram、Threadsなど各種SNSでもスペイン語情報を発信中。合計フォロワー数は1.7万人以上。
