スペイン語作文が苦手だと感じる方へ。 文法や単語の知識をどれだけ増やしても、「どう書き始めればいいかわからない」と立ち止まってしまうことがありますよね。

そんなときに意識したいのが、作文を「骨子→肉付け」の順で進めることです。 これはDELEや西検対策にも共通する、最も基本であり、最も効果的な考え方です。

① まずは「骨子」を作る:主語+動詞+目的語+場所

作文でいきなり長い文を書こうとすると、途中で迷子になってしまいます。 まずは文章の「骨格」だけを作りましょう。

次の日本語を例に考えてみます:

「7月20日に日比谷で開催される音楽祭に、東京都はスペインの著名な伝統舞踊団を審査員として招待しています。」

いきなりこれをスペイン語に直すのは大変ですよね。 でも、要素に分解すれば一気にシンプルになります👇

  • ① 主語(東京都は)→ La ciudad de Tokio
  • ② 動詞(招待している)→ ha invitado
  • ③ 目的語(スペインの伝統舞踊団を)→ a un grupo de baile tradicional de España
  • ④ その他(音楽祭に)→ al festival de música

この4要素を「主語+動詞+目的語+場所」の順に並べると、次のようになります。

La ciudad de Tokio ha invitado a un grupo de baile tradicional de España al festival de música.
(東京都は音楽祭にスペインの伝統舞踊団を招待している。)

これが作文の骨子(=構造)です。 ここまで作れれば、すでに作文としては70点レベル。 まずはここを確実に組み立てられるようにするのが、中級者への第一歩です。

② 次に「肉付け」する:情報を加えて完成度を高める

骨子ができたら、少しずつ情報を足していきます。 焦らず、「何をどこに修飾するか」を考えながら肉付けするのがコツです。

  • ⑤ 「7月20日に日比谷で開催される」→ que se llevará a cabo el 20 de julio en Hibiya
  • ⑥ 「著名な」→ prestigioso
  • ⑦ 「審査員として」→ como jurado

⑤は名詞 el festival de música にかかるので、関係代名詞 que を使ってつなげます。 すべてを組み合わせると、次のような完成形になります。

La ciudad de Tokio ha invitado a un prestigioso grupo de baile tradicional de España como jurado al festival de música que se llevará a cabo el 20 de julio en Hibiya.
(7月20日に日比谷で開催される音楽祭に、東京都はスペインの著名な伝統舞踊団を審査員として招待している。)

これで100点の作文です。 文法の正確さだけでなく、文の構造が明確に整理されている点がポイントです。

③ 「書けない」は「整理できていない」だけ

「スペイン語で書けない」という悩みの多くは、実はスペイン語の問題ではなく、 日本語の段階で論理的に構造を整理できていないことが原因です。

まずは①〜④の「骨子」を確実に立てる。 それができれば、あとは語彙や修飾語を足すだけ。 作文は「積み上げ」ではなく、「構造から組み立てる」練習です。

語学力を上げるというのは、実はこの構造を瞬時に作れるようにする訓練でもあります。 焦らず、「骨格を見える化する」ことから始めましょう。

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作文に苦手意識がある方も、まずは「骨子づくり」から始めてみてください。 そこからすべてが変わります👇