スペイン語技能検定(通称「西検」)2級を受験する方から、「情報が少なく、どう勉強していいかわからない」という声をよくいただきます。

確かに、現在の形式に対応した市販の対策本は出版されておらず、ネット上でも具体的な勉強法を紹介している情報はほとんど見かけません。

この記事では、私(Take)が実際に1級を受験・合格した経験をもとに、2級の現行フォーマットに合わせた学習法と、合格に向けて押さえておきたいポイントを整理しました。

① まずは公式サンプルで出題形式を確認する

現在の西検2級は、従来の筆記式ではなくマークシート方式になっています。 そのため、旧来の問題集では実際の出題形式やレベル感を正確に掴むことが難しい状況です。

まずは、公式ページのサンプル問題を確認しておきましょう。 現行の出題構成を知るだけでも、対策の方向性が大きく変わります。

▶︎【スペイン語技能検定2級 サンプル問題(公式PDF)】

全体を通して感じるのは、文法問題や語彙問題が中心でありながらも、 単なる暗記ではなく「意味の精度」や「文脈理解力」が問われているという点です。

② 現行形式で特に試されている3つの力

マークシート方式の現在の西検では、特に以下の3点が強く試されている印象があります。

  • ① 動詞の活用
  • ② 同義語の知識
  • ③ 日↔西の正しい翻訳感覚

① 動詞の活用は、一見単純に見えて非常に差が出る分野です。 特に、接続法・完了形・未来完了などの複合時制に慣れていないと、迷いやすくなります。

② 同義語は、語彙の広さがそのまま得点に直結します。 普段からニュースや読解教材に触れ、同じ意味を持つ言葉の使い分けを意識することが重要です。

そして最も対策が難しいのが③ 日↔西翻訳です。 記述式では「ある程度の型」を使って対応できますが、マークシートでは即時判断が求められます。 そのため、日頃から「文全体の意味を自然に訳せる感覚」を養っておくことが不可欠です。

③ 効果的な学習法:地道な「精読」と「作文練習」

「翻訳感覚を磨く」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、特別な勉強法は必要ありません。 大切なのは、日頃から長文を精読し、作文でアウトプットする習慣を作ることです。

  • 📖 読む:文構造を意識しながら丁寧に精読する。
  • ✏️ 書く:短い文でも自分で作文してみる。
  • 🔁 比較する:模範解答やネイティブ文と照らし合わせ、差分を分析する。

翻訳問題の多くは、「スペイン語をどう直訳するか」ではなく、 「日本語の意味をスペイン語でどう自然に言い換えるか」が問われています。 その感覚を身につけるためには、単語暗記よりも文章理解が大切です。

④ まとめ:情報が少ない今こそ、基礎を積み上げる時期

西検2級は、確かに最新の対策本がなく、過去問も限られています。 しかし、逆に言えば「奇問が出ない」試験とも言えます。 出題の方向性は一貫しており、動詞・語彙・翻訳力という3つの軸を磨くことで確実に得点できます。

派手なテクニックよりも、地道な精読・語彙強化・作文練習が最も確実な道です。 この積み重ねこそが、最終的に「読める・書ける・解ける」力につながっていきます。

ヨルスペオンラインでは、DELE・西検の両方に対応した体系的なカリキュラムで、 文法・読解・作文のすべてを日本語で丁寧に解説しています。作文の添削も受け付けていますので、試験対策を始める方は、まず無料体験からお試しください👇