スペイン語で「〜以上」と言いたいとき、いちばん基本で、いちばんよく使うのが más de+数字 という形です。

これは日常会話でも文章でも頻出します。年齢、時間、値段、距離、人数など、数字が出る場面ではほぼ確実に出番があります。

ただし、ここでよく混乱するのが más de / más que の使い分けです。

どちらも「más(より多く)」が入っているので似ていますが、役割はまったく違います。

今回は、más de / más que の違いをまとめて整理していきます。

結論:más de+数字 =「(数字)以上」

まず結論です。

  • más de+数字 =(数字)以上/(数字)を超えて

日本語では「以上」と訳して自然な場面が多いですが、スペイン語のニュアンスとしては、より厳密に言うなら 「〜を超えている」です。

まずは、基本例を見てみましょう。

  • Ella tiene más de 80 años.
    彼女は80歳を超えている(80歳以上)。
  • Siempre duermo más de seis horas. Si no, tengo sueño todo el día.
    私はいつも6時間以上眠る。そうしないと一日中眠い。

この形は本当に便利で、数字を当てはめるだけでそのまま使えます。

注意:más de は「〜を超える」=その数字は含まない

ここが細かいけれど大切なポイントです。

más de は厳密には「その数字を含まない」と考えるのが自然です。

たとえば、

  • más de 80 años = 80歳より上(81歳以上)

という感覚です。

ただ、日常会話では日本語の「80歳以上」みたいな感覚で使われることも多いので、学習者の方はまず「おおむね “〜以上”」と捉えてOKです。

細かく正確に言いたい時だけ、「含む/含まない」を意識できれば十分です。

más de の頻出パターン(そのまま使える)

ここからは、日常でよく使う「型」をまとめておきます。作文でも会話でも、そのままコピペ的に使えます。

スペイン語日本語使う場面
Tengo más de 30 años.私は30歳以上です。自己紹介
Hay más de 100 personas.100人以上います。人数
Cuesta más de 1.000 yenes.1000円以上します。値段
Camino más de 5 kilómetros al día.1日5km以上歩きます。距離・習慣
Estudié español durante más de dos años.2年以上スペイン語を勉強しました。期間
Me quedan más de 10 minutos.あと10分以上残っています。残り時間

こうして見ると、使える場面の多さが分かりますね。

そして、こういう「数字+以上」は会話の中で頻出するので、más de を一つの塊として反射で出せるようになると強いです。

混同注意:más que は「以上」ではなく「比較」

ここからが大事です。

más que は、数字を置いて「〜以上」という意味にはなりません。

más que は、あくまで A と B を比べて「より〜」 という比較のための表現です。

特に、次の3パターンでよく登場します。

種類例文日本語
①形容詞/副詞(質)más + 形容詞/副詞 + queElla es más alta que mi madre.彼女は母より背が高い。
②動作(量)動詞 + más + queElla estudia más que yo.彼女は私より勉強する。
③名詞(量)más + 名詞 + queElla tiene más dinero que su marido.彼女は夫よりお金を持っている。

このように、más que は「A と B の比較」をするための道具だと思ってください。

ですので、たとえば「6時間以上寝る」は、比較ではなく「基準の数字を超える」話なので、más de を使うのが自然です。

もう少し例を足しておきます。

  • Duermo más de seis horas.(6時間以上寝る)
  • Duermo más que mi hermano.(弟より寝る)

同じ「más」でも、意味がはっきり変わっているのが分かります。

よくあるミス(初級で多い)

初級の作文で特に多いのは、

  • 「〜以上」と言いたいのに más que+数字 を作ってしまう

というミスです。

比較対象がないのに “que” を使ってしまうと、文として不安定になりやすいので、まずは次のように覚えるのが安全です。

言いたいこと正解
(数字)以上más de+数字
Aよりも(比較)más … que+A

この2つを混ぜない、というだけでかなり精度が上がります。

まとめ

スペイン語の「〜以上」を表す基本は、más de+数字 です。

一方で、más que は「以上」ではなく、AとBの比較に使われる表現なので、混同しないようにしましょう。

表現意味
más de+数字(数字)以上/(数字)を超えてDuermo más de seis horas.
más … queAよりも(比較)Duermo más que mi hermano.

まずは más de を反射で出せるようにして、数字が絡む表現をどんどん増やしていきましょう。

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この記事を書いた人
ヨルスペオンライン講師Take

前職の社内留学制度でペルー留学を経験し、ゼロからDELE C2 にわずか 11 ヶ月で合格。スペイン語技能検定1級合格(文部科学大臣賞)。

スペイン語教室「ヨルスペ」主宰、「ヨルスペオンライン」講師として延べ2万人以上にスペイン語を指導。

X(旧Twitter)、YouTube、Instagram、Threadsなど各種SNSでもスペイン語情報を発信中。合計フォロワー数は1.7万人以上