スペイン語で「眠い」と言いたいとき、多くの方は真っ先に tener sueño を思い浮かべると思います。これはもちろん非常によく使う表現なのですが、今回のテーマはもう一つの便利フレーズ、entrar sueño(眠くなる) です。
実はこの entrar sueño、日記・独り言・家族との会話など、ものすごく日常的な場面で頻出する表現です。 しかも、文のつくりが少し特徴的で、gustar型の動詞と同じ仕組みで使われます。
tener sueño と entrar sueño の違い
tener sueño は「眠気を持っている」=「眠い」という状態を表します。一方で、entrar sueño は「眠気が自分の中に入ってくる」=「眠くなる」という変化を表現します。
日本語では「眠い/眠くなる」のように、状態と変化を自然に使い分けますよね。スペイン語でも同じ感覚で、sueño が主語として扱われる点がポイントです。
entrar sueño は gustar型で使う
entrar sueño の文構造は、基本的に gustar と同じです。
- sueño(眠気)が主語
- 眠くなる「人」は me / te / le / nos / os / les の間接目的語で表す
- 動詞 entrar は sueño が単数なので常に entra / entró / entrará のように単数形
つまり構造としては、
(A mí) me entra sueño.
=「私に眠気が入ってくる」→私は眠くなる
この発想に慣れてしまうと、とても自然に使えるようになりますし、日常会話の幅も一気に広がります。
entrar sueño の自然な例文
ここからは、日常的によく使う例文をいくつか紹介します。 どれもそのまま日記・会話に使えるものばかりなので、口に出して練習するのがオススメです。
- (A mí) Me entra sueño después de comer.
私は食後に眠くなる。 - Mi hijo dice que siempre le entra sueño por la mañana.
私の息子は、いつも午前中に眠くなると言っている。 - A mi padre le entró sueño y se fue a la cama.
父は眠くなって、ベッドに向かった。
どの文も、眠くなる「人」ではなく、眠気(sueño)が主語になっていることに注目すると理解が早くなります。
gustar型の理解が深まると表現力が一気に伸びる
間接目的語を使う構造は、スペイン語学習者にとって最初のハードルになりがちですが、このタイプの表現を「体で覚える」ことができると、会話表現の幅が一気に広がります。
例えば、
- Me da miedo…(私は〜が怖い)
- Me duele…(〜が痛む)
- Me apetece…(〜したい気分だ)
- Me entran ganas de…(〜したくなる)
など、すべて同じ「間接目的語+主語」の構造で動くため、今回の entrar sueño をきっかけに理解を深めておくと、今後の表現力が大幅に広がっていきます。
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