スペイン語で「あそこにいる人は私の友人です」と言いたいとき、El que está ahí es mi amigo. という表現が使えます。
この構文はとても便利で、主語の部分に「〜している人」「〜にいる人」などを柔軟に置き換えられるため、日常会話でも頻出します。 ただし、性と数の一致が少しややこしいのが難点です。
今回は、生徒様からいただいたこちらの質問をもとに解説します。
生徒様からの質問
El que está ahí es mi amigo.
あそこにいる人は私の友人です。
(= La persona que está ahí es mi amigo.)
この文を、友人が複数の女性の場合にも使いたいとき、次のようにしても正しいでしょうか?
El que está ahí son mis amigas.
この疑問はとても良い質問です。実はここで重要なのが「性」と「数」の一致です。
正しい文:Las que están ahí son mis amigas.
正解は Las que están ahí son mis amigas. です。 なぜなら、動詞 ser の後に続く名詞(ここでは mis amigas)の性と数に合わせて、主語側の「〜que」部分も一致させる必要があるからです。
つまり、El que / La que / Los que / Las que は、指す対象の性(男性・女性)と数(単数・複数)によって形を変える仕組みになっています。 日本語ではこうした一致がないため、最初は少し違和感があるかもしれません。
| 形 | 対応する名詞 | 意味 |
| El que | 単数・男性 | 〜する(男の)人 |
| La que | 単数・女性 | 〜する(女の)人 |
| Los que | 複数・男性 / 男女混合 | 〜する人たち |
| Las que | 複数・女性 | 〜する(女性の)人たち |
例文で確認しよう
- El que está ahí es Jorge.
そこにいるのはホルヘだ。 - La que está ahí es María.
そこにいるのはマリアだ。 - Los que están ahí son Jorge, Ana y José.
そこにいるのはホルヘ、アナ、ホセだ。 - Las que están ahí son María y Ana.
そこにいるのはマリアとアナだ。
このように、主語の「〜que」部分の形は、文の後半に出てくる名詞(または指す対象)に引っ張られて変化します。 直感的には「どっちに合わせるの?」と感じるかもしれませんが、スペイン語ではあくまで最終的に述べている名詞の性数に一致させる、というルールです。
ポイント:動詞 ser の一致にも注意
文の中心にある動詞 ser(〜である)も、後ろの名詞に合わせて単数・複数を変える必要があります。 たとえば:
- El que está ahí es mi amigo.(単数 → 単数)
- Las que están ahí son mis amigas.(複数 → 複数)
この一致を忘れると、ネイティブには不自然に聞こえてしまうので注意が必要です。 特に作文では、後ろの名詞を先に決めてから、それに合わせて前半を組み立てるとミスが減ります。
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