DELE A2 の口頭試験では、「自分の願望・希望を伝える」場面が非常によく出てきます。特に、
・住みたい家の条件を説明する
・欲しい物について話す
・理想の生活について述べる
といったタスクでは、願望表現をどれだけ柔軟に使えるかが評価にそのまま反映されます。
今回の記事では、学習者から実際にいただいた質問をもとに、A2 でよく使う願望表現の使い分けと、面接官に単調な印象を与えないための「表現のローテーション」の仕方を丁寧にまとめていきます。
A2面接では「Me gustaría」ばかりだと単調に聞こえる
学習者からよくいただく不安として、「Me gustaría を連発してしまいます」というものがあります。もちろん、Me gustaría はA2で最も安全な表現ですし、試験中に何度使っても減点されるわけではありません。
ただし、口頭試験は「与えられた状況に応じて語彙を使い分けられるか」を見るパートでもあるため、できれば願望表現は複数使った方が、総合的な印象が良くなります。
DELE A2でそのまま使える願望表現
まずは、A2で自然に使える「願望を伝える」ための表現を整理しておきます。いずれも面接官に好印象のフレーズですので、そのまま暗記して問題ありません。
- Me gustaría〜.
…〜したいです。(最も一般的でA2の王道) - Desearía〜.
…〜を願っています。(やや丁寧・控えめ) - Querría〜.
…〜したいと思っています。(丁寧な言い方) - Quisiera〜.
…〜したいです。(A2でも安全に使えるQuerríaの同義表現) - Lo ideal sería〜.
…理想は〜でしょう。 - Me encantaría〜.
…〜できたら最高です。 - Mi deseo es〜.
…私の願いは〜です。
「理想の家」を説明する例文集(そのまま使える)
- Me gustaría vivir en una casa cerca del mar.
海の近くの家に住みたいです。 - Desearía tener una terraza grande.
大きなテラスがあると嬉しいです。 - Querría una casa con dos plantas.
二階建ての家が欲しいです。 - Quisiera encontrar una casa barata.
安い家を見つけたいです。 - Lo ideal sería vivir en un piso con dos baños.
理想はトイレ・バスが二つあるマンションです。 - Me encantaría tener un jardín grande.
大きな庭があったら最高です。 - Mi deseo es vivir en una casa tranquila.
静かな家に住むことが私の願いです。
A2のコツ:無理に変える必要はないが、偏らないようにする
学習者からよくある質問が「表現は順番に使わないとダメですか?」「一度Quisieraを使ったら、またMe gustaríaに戻って良いのでしょうか?」というものです。
結論からお伝えすると、まったく問題ありません。
A2の評価基準では、「一貫して様々な語彙を使いこなす」よりも、状況に応じて複数の選択肢を使えるかの方が重要です。つまり、ひとつの構文に偏らなければOKであり、順番にきれいに並べる必要はありません。
ですので、例えば以下のような「ゆるいローテーション」で十分高評価になります。
- ① Me gustaría vivir cerca del mar.
- ② Lo ideal sería tener dos baños.
- ③ Me encantaría un jardín grande.
- ④ Me gustaría encontrar una casa barata.
このようにMe gustaría → 他の表現 → Me gustaríaに戻るという運用でも全く問題ありませんし、逆に自然です。
まとめ|願望表現を複数使えるとA2面接は有利になる
DELE A2の面接では、難しい文法を使う必要はありませんが、「表現を使い回せるか」はスピーキングの印象を大きく左右します。Me gustaríaだけでも合格は十分可能ですが、今回まとめた表現を2〜3個使えるだけで、面接官からの評価がぐっと高くなります。
毎日1〜2個の願望表現を口に出して練習しておくと、本番でも自然にローテーションできるようになりますので、ぜひ取り入れてみてください。
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