ネイティブの先生とマンツーマンでレッスンを受けられている学習者の方から、「1対1の授業をどのように使えば最も効率よく上達できるでしょうか?」という質問をいただくことがあります。特に、文法はヨルスペで体系的に進めていて、週2回ネイティブ講師のクラスを補助的に利用しているというケースでは、レッスンの時間をどの技能に充てるべきか悩む方が多いようです。
今回の記事では、こうした状況にある学習者が「レッスンの効果を最大化する方法」について、おすすめの学習法を丁寧にまとめていきます。特に、話す力を伸ばすために欠かせない“あるポイント”について詳しく解説します。
ヨルスペとネイティブレッスンの役割を分ける
まず大前提として、ヨルスペオンラインでスペイン語を学ぶ方は、「読む・書く」の技能が非常に伸びやすい状態にあります。文法、語彙、作文など、知識のインプットに関わる部分は日本語で体系的に学ぶ方が圧倒的に効率が良いためです。
したがって、ネイティブ講師との1対1レッスンでは、「話す」「聴く」の技能に集中するのがもっとも合理的な選択肢になります。
これらの技能は、日本人学習者が独学で伸ばしにくい部分であり、実際の会話を通してしか習得しにくいパートでもあります。レッスン時間は限られているからこそ、アウトプットに全投入する方が効果が出やすいのです。
「聴く力」は「話す力」と連動して伸びる
ところで、「ネイティブの先生と話すと早口で聞き取れないので、聴く練習をしたい」と考える方は多いのですが、これは実は少し順序が逆です。
スペイン語は「話せる内容は聞き取れる」言語であり、自分の中にストックが増えるほど聴力も勝手に上がっていきます。
そのため、レッスンでは「話す=アウトプット」中心で進めていただく方が、最終的には「聴く」能力も一緒に伸びていきます。ここからが今回の本題になります。
もっとも効果のある学習法は「録音の聞き直し」
多くの方は「どういう授業形式がいいですか?」という観点で悩むのですが、実は授業形式より圧倒的に重要なのは、授業後に録音を必ず聞き直すことです。
できれば24時間以内に、最初から最後まで通しで聴くのが理想です。授業中に言えなかった表現、教わったフレーズ、自分が詰まったポイントなどが鮮明に思い出され、そこで初めて「理解 ⇒ 定着」が起こります。
この時、ノートだけの復習では必ず限界があります。ノートに書けるのは「その瞬間に理解できたこと」だけであり、理解できなかったものは文字として残っても意味のない羅列になってしまうからです。
一方で録音データがあれば、“授業をもう一度受け直す”ことができ、初回よりも高い理解度で内容を吸収できます。これは語学学習において非常に大きな差になります。
「話せる」とは「自分のフレーズを自在に出し入れできる」こと
録音を繰り返し聴くことで、授業中に出てきた表現が次のレッスンで使えるようになり、次第に「自分のストック」として積み重なっていきます。語学のアウトプットは筋トレと同じで、ストックさえ増えれば誰でも話せるようになります。
上級者も例外ではなく、話す力とは要するに「状況に応じてストックフレーズを取り出す能力」だからです。この点を押さえておくと、学習が非常にスムーズになります。
結論:録音復習を習慣化できれば、どんな授業でも効果は出る
ここまでお話ししたように、レッスン形式そのものよりも、授業後の録音データを毎回しっかり聴き直す習慣こそが、最も効果のある学習法になります。これを継続できるだけで、話す力は確実に伸びていきます。
ヨルスペでは文法・読解・作文を体系的に学べますので、ネイティブ講師のレッスンは「話す力」の強化に集中し、録音復習で定着させる。この組み合わせが、語学習得の最短ルートだと考えています。
