スペイン語で「下」を表す表現はいくつかありますが、その中でも特に混乱しやすいのが bajo、debajo de、そして abajo です。
どれも日本語では「下」と訳せてしまうため、学習者の方から「何がどう違うのか分からない」という質問を本当によくいただきます。
今回は、この3つの表現を役割ごとに整理しながら、使い分けの感覚をつかんでいきましょう。
まずは全体像を簡単にまとめると、次のようになります。
- bajo + 名詞:物理的に~の下に/〜のもとで(環境・条件・比喩)
- debajo de + 名詞:物理的に〜の下に
- abajo:下に・下の方に(漠然とした位置)
それでは、一つずつ見ていきます。
bajo / debajo de|「〜の下に」
bajo + 名詞 と debajo de + 名詞 は、どちらも「〜の下に」という意味で使われます。
物理的な位置関係を表す場合、この2つはほぼ同義で使われることも多いです。
- Estoy debajo de la mesa.
私はテーブルの下にいる。 - Estoy bajo la mesa.
私はテーブルの下にいる。
このようなケースでは、どちらを使っても意味は変わりません。
ただし、ニュアンスとしては debajo de の方が位置関係をより具体的に描写する傾向があります。
一方で bajo は、単なる位置関係を超えて、環境・影響・条件を表す場合に使われることが非常に多いのが特徴です。
bajo が使われる典型的なケース
bajo は、「何かの影響を受けている状態」「ある条件のもとにある状況」を表すときによく使われます。
- Estoy bajo el sol.
私は太陽の下にいる(=強い日差しの環境下にいる)。 - Trabajo bajo presión.
私は重圧の下で働いている。
この2つは、単に「位置」だけを言っているわけではありません。
「太陽の影響を受けている状態」「プレッシャーという条件のもとにある状態」と考えると、bajo がしっくり来る理由が分かります。
他にも、次のような比喩的な表現で bajo は頻繁に使われます。
- bajo control(管理下に)
- bajo la ley(法律のもとで)
- bajo amenaza(脅迫のもとで)
これらはすべて、「何かの影響を受けている・支配されている状態」というイメージです。
abajo|「下に/下の方に」
abajo は前置詞ではなく副詞で、「下に」「下の方に」という漠然とした位置を表します。
bajo や debajo de のように、後ろに名詞を取ることはできません。
- El coche te está esperando abajo.
下で車が君を待っているよ。 - Vi un oso merodeando abajo.
下の方で熊がうろついているのを見た。
このように、「具体的に何の下か」を言わずに、位置だけをざっくり示したいときに使われます。
abajo は bajo / debajo de の代わりにはならない、という点には注意しましょう。
まとめ
「下」を表すスペイン語表現は、役割ごとに整理すると混乱しにくくなります。
- bajo:物理的・環境・条件・比喩的な「下」
- debajo de:物理的に〜の下
- abajo:下に/下の方に(副詞)
「これは位置の話か?それとも状況や影響の話か?」と考えると、自然に使い分けられるようになります。
こうした細かい違いを一つずつ整理していくことが、スペイン語をより正確に使えるようになる近道です。
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前職の社内留学制度でペルー留学を経験し、ゼロからDELE C2 にわずか 11 ヶ月で合格。スペイン語技能検定1級合格(文部科学大臣賞)。
スペイン語教室「ヨルスペ」主宰、「ヨルスペオンライン」講師として延べ2万人以上にスペイン語を指導。
X(旧Twitter)、YouTube、Instagram、Threadsなど各種SNSでもスペイン語情報を発信中。合計フォロワー数は1.7万人以上。
