スペイン語で「未検証の懸念・リスク(=起きていないが起こる可能性がある事柄)」を表すときは、過去未来podría+不定詞 が自然です。 「〜するかもしれない」「〜になるおそれがある」といった文を作るときに大活躍します。

podría+不定詞:まだ起きていない“懸念・可能性”を表す

podría は動詞 poder の過去未来形(condicional)で、「〜することができるだろう」「〜かもしれない」という意味を持ちます。 未来に起こる“かもしれない出来事”や“起きる可能性のあるリスク”を述べるときに使われます。

  • Podrías perder mucho dinero de un momento a otro si sigues invirtiendo de esta manera.

    このやり方で投資し続けると、そのうち君は大金を失うかもしれないよ。
  • El clima en Japón podría ser más severo en el futuro.

    将来的に日本の気候はより厳しくなるかもしれない。
  • Los aranceles de Estados Unidos podrían acelerar la inflación en todo el mundo.

    米国の関税は世界中でインフレを加速させるおそれがある。

これらはいずれも「まだ起きていない」ことを述べています。 つまり、話し手は現時点では確信していないものの、一定の可能性を感じている状態です。

直訳ではなく「リスク・懸念の可能性」として訳すのがコツ

日本語では「〜かもしれない」と一言で済みますが、スペイン語では「現実に起こる確率」を文法でコントロールします。 podría+不定詞 は、「起こるかもしれないが、まだ何も起きていない」という未検証の仮定を表す最も一般的な形です。

  • Podría llover mañana.(明日は雨が降るかもしれない)
  • × Va a llover mañana.(明日は雨が降る予定だ/確実に降る)

このように、podría を使うことで「起きる可能性がある」「起きてもおかしくない」という中間的な確率を自然に表現できます。

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