
スペイン語を学び始めると、ほとんどの人が最初に出会う動詞に estudiar と aprender があります。
どちらも辞書では「学ぶ」「勉強する」と訳されますが、実際の使われ方には大きな違いがあります。
この違いを正しく理解しておくと、日常会話でも作文でも、より自然で正確なスペイン語が使えるようになります。 この記事では、それぞれの意味の軸と使い分けを、例文を交えながら丁寧に解説します。
estudiar と aprender の基本的な違い
estudiar は「知識を深める」「理論を学ぶ」動詞。
一方、aprender は「スキルを身につける」「できるようになる」動詞です。
| 動詞 | estudiar | aprender |
| 焦点 | 理論・知識を学ぶ | 実践・スキルを習得する |
| イメージ | 机に向かって本を読む | 体験を通して「できるようになる」 |
| 訳例 | 勉強する・研究する | 習得する・身につける |
つまり、estudiar は頭の中の知識を増やすこと、aprender は行動として使えるようにすることを意味します。 どちらも「学ぶ」ではありますが、焦点が違うため、文脈によって使い分ける必要があります。
estudiar:知識を深める・理論を学ぶ
estudiar は、学校や大学で学問を「勉強する」「研究する」ときに使う動詞です。
教科書を読んだり、理論を学んだりするような“座学”のイメージを持ちます。
- Me gusta estudiar economía.
経済学を学ぶのが好きだ。 - Estudia derecho en la universidad.
彼は大学で法律を勉強している。 - Voy a estudiar esta noche para el examen.
今夜は試験のために勉強する予定だ。
日本語でも「勉強する」と聞くと机に向かって本を読むイメージがありますよね。
スペイン語でも estudiar はまさにその感覚で使われます。
まだ実践には至っていない、知識を吸収する段階を表します。
aprender:できるようになる・身につける
aprender は「知識を実際に使えるようになる」ことを意味します。
日本語で言うなら「習得する」「身につける」「できるようになる」に近いです。
行動・スキル・体験を通して「理解を超えてできるようになった」状態を表します。
- Estoy aprendiendo inglés.
英語を学んでいるところだ(=話せるようになるために練習している)。 - Aprendí a cocinar paella en España.
スペインでパエリアの作り方を覚えた。 - Los niños aprenden rápido.
子どもたちは覚えるのが早い。
たとえば、aprender inglés は「英語ができるようになる」ことであり、 estudiar inglés は「英語の勉強をしている」ことです。 この2つのニュアンスを使い分けられると、表現の正確さがぐっと上がります。
つまり、estudiar はプロセス、aprender は成果。 「知る」から「できる」への橋渡しが aprender なのです。
使い分けのコツとまとめ
簡単にまとめると、以下のように使い分けましょう。
- estudiar:理論を学ぶ・知識を深める(例:estudiar japonés, estudiar historia)
- aprender:実際にできるようになる・スキルを習得する(例:aprender a conducir, aprender a tocar la guitarra)
スペイン語のネイティブにとって、この2つの違いは感覚的なものです。 でも、日本語話者にとっては「どちらも『学ぶ』じゃないか」と混乱しがちです。 ぜひ、estudiar=頭で理解する、aprender=体で覚えるというイメージで整理してみてください。
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