スペイン語を学んでいると、「○○後に〜する」を言いたい場面で dentro de と en のどちらを使えばいいのか迷うことがよくあります。
どちらも日本語では「〜後に」と訳されるため、一見すると同じように思えますが、実は表すニュアンスにわずかな違いがあります。
この記事では、両者の違いをシンプルに整理しながら、「いつ使い分けるべきか」を初心者にもわかりやすく解説します。
基本の意味:「○○後に」vs「○○の期間で」
まず、どちらも「○○後に(=ある期間が経過した後に)」という意味を表せます。 以下の2文は、どちらも「2週間後に会おう」という自然な文です。
- Vamos a reunirnos dentro de dos semanas.
2週間後に集まりましょう。 - Vamos a reunirnos en dos semanas.
同じく「2週間後に集まりましょう」。
日常会話では、このように dentro de と en のどちらを使っても大きな違いはありません。
ネイティブも場面によって自然に使い分けており、「en でも dentro de でもOK」と考えて大丈夫です。
「en」は“所要時間”を表すときに使う
一方で、en にはもう一つの重要な意味があります。
それは「(ある動作を)○○の期間で達成する」という、“所要時間”のニュアンスです。
- Voy a dominar el español en tres años.
私は3年でスペイン語をマスターします。
(=3年間という期間を使って、マスターするつもり)
ここで dentro de を使ってしまうと、「3年後に突然マスターする」 という不自然な意味になります。
したがって、動作の“所要時間”を表すときには en を使うのが自然です。
「dentro de」は“いつ起こるか”に焦点を当てる
これに対して、dentro de は「ある期間が経過したあとで、その出来事が起こる」という時間的な到達点を表します。
- Nos mudaremos dentro de un mes.
1か月後に引っ越します。
(=今から1か月後の未来に、その出来事が発生)
つまり、en が「どのくらいの時間をかけて行うか」を表すのに対し、 dentro de は「どの時点で起こるか」に焦点を当てると理解すると分かりやすいでしょう。
使い分けのまとめ
| 表現 | ニュアンス | 使用例 |
|---|---|---|
| en + 期間 | 所要時間(どのくらいの時間で実現するか) | Voy a aprender español en tres años. 私は3年でスペイン語を覚えます。 |
| dentro de + 期間 | 未来の時点(どのタイミングで起こるか) | Voy a viajar a México dentro de tres años. 私は3年後にメキシコに旅します。 |
このように見ると、両者の違いは「時間をどう捉えるか」にあります。
どちらも「〜後に」と訳せますが、en は時間の“経過”、dentro de は時間の“到達点”を意識して使うと自然です。
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